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子宝の湯・大沢温泉(自炊部) [日々の記録]

 更新がすっかり止まっていました…。
 治療がお休み中なのと、人生何度目かのメンタルの「」がやってきたためです…。

 陰性に終わった前回の移植の後、心を回復させるためにゆっくりと腰を据えて休養したいなー、と思い、11月下旬に実家のある岩手へ帰省していました。もう1ヶ月以上も前のことになりますが[あせあせ(飛び散る汗)]、今回はちょっと旅気分で、帰省した時に滞在した大沢温泉自炊部のレポをしてみたいと思います。
 
 帰省したら温泉にでもつかってのんびりしたいなー、と思っていたので、母と二人で岩手県花巻市にある大沢温泉自炊部に2泊しました[いい気分(温泉)](大沢温泉HPはこちら)。「子宝の湯」だ、と聞いたことがあったので、是非一度行ってみたかったのです。

 大沢温泉には近代的なホテル風の「山水閣」、茅葺き屋根の「菊水館」、昔ながらの湯治宿「自炊部」の3つの棟があって、今回は「自炊部」の方へ泊まってきました。

大沢温泉自炊部外観.JPG


 自炊部は築200年以上のふるーい建物を使用しています。味があるいい建物です。

休憩室のレトロ達.JPG


 木造の館内は超~レトロな雰囲気で、休憩スペースには懐かしの品々がディスプレイされていました。

 私達が泊まったのは本館3階のお部屋。築200年超なので、歩くと床が揺れる揺れる[あせあせ(飛び散る汗)]。お隣の声も筒抜けです[耳][たらーっ(汗)]。外からかけられる鍵もないので、貴重品は常にフロントに預けておきます。

自炊部客室内観.JPG


 古いけど、部屋はきれいで広かったです。湯治の宿なので、素泊まり料金(この時は一人¥2,128)に必要なものを加算していく形をとっています(積み上げ算式)。私達はほぼフルセットでお願いしました(ストーブ、こたつ、布団、毛布、シーツ、枕、丹前ゆかたなど)。長期で滞在する方は、布団など自分で運んで持って来るんだそうです[目]。ちなみに、私達の場合の宿泊料金は2泊2名でトータル¥14,520でした。支払いは現金のみです。

 お部屋は思ったより寒くなくて(私の実家の方がよっぽど寒かった…[もうやだ~(悲しい顔)])、広いし、畳におこた(+みかん…[揺れるハート])で自宅にいるようにくつろげました。棚や冷蔵庫もあるので、食材や余った料理などを保存することも出来ます。
 部屋の中は暖かいのですが、館内の玄関付近や食堂への通路は結構寒いので、部屋の外へ出る時はしっかりと厚着をしたほうがいいと思います。

自炊スペース.JPG


 「自炊部」ということで、自炊する気満々で臨みました[手(グー)]。メインの自炊スペースは本館以外の所にあって部屋から遠かったのですが、幸い本館3階にも小さな自炊スペースがあったのでそこを利用しました。
 食器・はし、鍋・フライパン、食器用洗剤・スポンジ・ふきんなど、必要なものは一通り揃っています。ただし、油や調味料などはありません。宿の売店でも調味料や食材など自炊に必要なものは売っていたのですが、値段はスーパーなどよりは高かったです。

コンロ.JPG


 ↑ かなーりレトロなガスコンロ…。10円を投入してハンドルを回し、チャッカマンで火をつけて7~8分使うことが出来ます。こいつを使いこなすのがなかなか大変だった…[ふらふら]ここで切れるのかよーー[あせあせ(飛び散る汗)]、っていう時にガスが切れるんですよね…(^^;。コンロの他、電子レンジも用意されています(炊飯器はなし)。

 ガッツリ自炊をする人というのは案外いなくて、地元の皆さんは自宅で料理してきたものをタッパーなどに詰めてきて、それを召し上がっているようでした。また、食堂の炊き出しコーナーではご飯と味噌汁のセットを250円くらいで提供しており、おかずだけ持ってきてそれを利用する人も多くいるようでした。
 もちろん、自炊しなくとも「食事処やはぎ」で普通に食事をとることも可能です。結構美味しくて、値段も安かったです。

豊沢川.JPG


 宿は豊沢川という川沿いにあって、川を望むようにお風呂場があります。
 入浴できるのは山水閣にある「豊沢の湯」(内湯。シャワー、ドライヤー有)、自炊館の「薬師の湯」(内湯)・「かわべの湯」(女性用露天風呂)・「大沢の湯」(混浴露天風呂)、菊水館の「南部の湯」(内湯。シャワー、ドライヤー有)の5か所です。泉質は一緒だけど、一度の滞在で5か所の違うお風呂に入れる、というのは結構お得感がありました。

 一番有名な混浴の「大沢の湯」は事実上男風呂になっていて、試しに母と様子を見に行ってみたら、皆さん隠しもせずに堂々と闊歩してらっしゃったので、自分の身のことよりも目のやり場に困る[ふらふら]、という理由で入るのをやめました[あせあせ(飛び散る汗)]

 一番いいお湯だな、と思ったのは女性専用露天風呂の「かわべの湯」でした。温泉らしさを感じる、すごくいいお湯。女性専用ですが、なんせ田舎なので不測の事態に備えて自衛の用意はしておいたほうがいいです…。

菊水館.JPG

菊水館へは橋を渡っていきます

 茅葺き屋根がいい雰囲気出してる菊水館にある「南部の湯」もいいお風呂でした。湯船も風呂場も脱衣所も全て木で出来ていて、漂う木の香にやすらぎを感じました。内湯はここがベストだと思います。

川沿いの紅葉.JPG


 宿の周辺は紅葉が終わりかけ。残っている葉達がきれいに色づいていました。

入り口の紅葉.JPG


 「子宝の湯」と言われている多くの温泉地がそうであるように、この温泉にも「金勢(こんせい)様」を祀っている金勢神社がありました。写真に撮るのもはばかれるくらい、しっかりと立ち上がっている男性のシンボルがご神体になっているのです…(^^;。
 
 大沢温泉ブログの中に金勢精様のお祭り「大沢金勢祭り」の様子が紹介されていたので、記事をリンクしてみます→第38回大沢金勢まつり (2009年の様子です)。

 私の母曰く、「花街」にはこういう神社が多く、下の方が健康で元気に働けるように、という祈願がされてきたんだそうです。

 ちゃんとなでなでしてお祈りするように[exclamation]と言われて、なでなでしてきました……[あせあせ(飛び散る汗)]。御利益があるといいなぁ(^^;。

 ちょっとワイルドで鄙びた温泉宿でしたが、豊沢川のせせらぎの音がいつもBGMになっていて、空気も美味しいし、お湯もいいし、とても癒されるいい滞在でした。最近はまっている養生食もどきを母に食べてもらいたくて、炊事場に立って料理を作るのも楽しかった。

 この宿に泊まっている時は、とても純粋に母との滞在を楽しんでいたのです……。

 帰省の時に精神科の診察の方で動きがあったので、次回は精神科の記事を書こうと思っています。




【2010年の終わりにあたって】

 早いもので、残すところあと3日となりました。
 私にとっての2010年は「辛い」「苦しい」という言葉以外思いつかない年でした[もうやだ~(悲しい顔)]

 高度生殖補助医療にチャレンジして思うようにいかないことばかりで、とても痛くて、すごく頑張ったんだけど結果が得られなくて、命をつくっては失くして、結局自分の喪失感の源まで辿る行程を進んでしまいました。

 記事をアップしていない間に色々なことがあって、自分の人生が先細ってその内無くなってしまうような感覚になる日々を送っていました。精神科のことと合わせて今年の締めくくりに書こうと思っていたのですが、うまくまとめられそうにないので[たらーっ(汗)]、年が明けてから書こうと思っています。

 今現在感じていることは、

・一連の出来事は私にとって必要なことだった
人との関係を大事にしていきたい
・自分の人生をコントロールしようとしない
・自分を自分自身の人生の中心に据える

 ということです。

 来年がどんな年になるか分からないし、更に辛い思いをするかもしれないのですが、どんなことがあっても私は新しいスタートを切らなければならないのです…。

 ちなみに、新しいスタートといえば、今年は体外(顕微)授精以外にも新しくチャレンジしたことが色々あった年でした(ブログでは紹介してなかったのですが…)。

 一つ目は、視覚障害者の方のための録音図書を作成する奉仕者の養成講座を受講し始めたこと。発声練習や腹式呼吸、「自己を律する」心構えなど、人様の役に立つことをしたい、と思って始めた講座ですが、自分のためになっていることがとても多いのです。

 二つ目は音楽で、楽器演奏経験のある人が集まってセッションをする会、みたいなものに参加し始めています。私は子どもの頃エレクトーン(とピアノ)を習っていたことがあるので、一応キーボードを担当させてもらっています。時々ドラムやパーカッションを叩いてみたり、ヴォーカルをやってみたり、色々遊ばせてもらえるのでとても楽しいです[わーい(嬉しい顔)]。ただ、興奮するとアドレナリンが出過ぎて体調をくずしてしまうようなので、ほどほどに、細く長く続けていきたいと思っています…。

 来年につながっていく気持ちが年末になって芽生えてきたので、今は自分自身ほっとしています…。

 2011年が皆さんにとって良い年になりますように


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taka

pawpawさん、本当にお久しぶりですね。
調子はいかがですか?
私も治療をストップし、漢方だけに切り替えてから、もう半年になります。
私が治療をストップした理由は主人のメンタルの問題です。未だに良くならず、お仕事もお休みしている状況で、私たちの将来に希望を見いだせないでいます。
pawpawさんが書いているように、これは私にとって必要なことなのかなぁ?私の場合、そうだったと思えるまで時間がかかりそうです。でも、きっとそうなのかもしれませんね。そう思う方が自分が楽になる気がします。
今年は卯年。ピョンピョンとジャンプ出来る年にしたいですね。
今日からまた一段と冷えるようです。ご自愛ください。

by taka (2011-01-06 17:50) 

pawpaw

takaさん、
お久しぶりです!コメントありがとうございました。
お返事が遅くなってしまってごめんなさい。
そして、あけましておめでとうございます(^^)。
ご主人のこと、心配していました。私もメンタルの不調を抱えている身なので…。
最近私が思っていることがあります。
身に降りかかることは自分で選ぶことはできなくて、歓迎したくもないことも起こるんだけど、最終的には自分を良い方向へ導いてくれている、ということです。
休んでいる時は何もかもが停滞していて、どしゃぶりの雨の中にいるような気分になりますけど、事態はゆっくりと確実に動いているのだと思います。
その時期をどうぞ乗り越えて…。

ウサギのようにぴょん!と飛躍できる年にしたいですよね。
お互いに良い年になりますように。
by pawpaw (2011-01-12 21:15) 

小萩

お久しぶりです。今年もよろしくお願いします。
大沢温泉、ワイルドですね〜。でもお母様とのいい旅行だったみたいでよかったです。ワタシもこういう秘湯大好きなんですが、オットがいまいち・・・みたいでなかなか行けません。

”今”の自分をありのままに受け止めるしかないのでしょうね。ワタシもここ数年、停滞基調なので自分のペースで進んでいくしかないなぁと思ってます。

pawpawさまにとっていい1年でありますように。


by 小萩 (2011-01-15 00:07) 

pawpaw

>小萩さん、
小萩さん!すっかりご無沙汰していてごめんなさいm(_ _)m。
しばらくご訪問していなかったのですが、お元気ですか…??
来て頂いてありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いしますね。

私も秘湯系の温泉が大好きです。
旦那さんが余り温泉好きじゃないのも共通かな~?(^^;
岩手県をはじめ、東北地方は秘湯の宝庫なので、機会があったら是非遊びに来てみて下さい(^^)。

悪い気持ちを2010年に置いていこう、と思ったのですが、なかなかそうはいかず、現在良かったり悪かったりを繰り返しています。
もういい加減疲れたなー、と思う時もあるんですが、必ず良い方に向かうはず、と思って耐えています…。
本当に良い結果はすぐにはやってきてくれないと思うので、マイペースを保って、焦らないで「今」を大事にしていきたいですね。
小萩さんにとっても良い1年になりますように。
by pawpaw (2011-01-18 17:59) 

いっち〜

おひさしぶりです!!
私もイロイロあって更新滞っていましたが再開です☆

女性向けのエッセイマンガ描いてブログにアップしましたので
ぜひ読んでみてください♪

少しでも笑ってくだされば嬉しいです★
遅くなりましたが…
今年もよろしくお願いいたします!!
by いっち〜 (2011-02-28 21:08) 

pawpaw

いっち~さん、
お久しぶりです…。
ご無沙汰しているのにお越し頂いてありがとうございました。
私の方はご訪問も全然さっぱりで、本当にごめんなさい。
エッセイマンガ、面白そうですね♪
表現の手段がある方が本当に羨ましいです。
年が明けたら記事書こうと思って、まだアップしてないんですよね…(汗)。
こちらこそ、今年もよろしくおねがいします!

by pawpaw (2011-03-04 17:42) 

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