絶望的なP4値 [体外授精周期]
中間判定はまだですが、先日クリニックに行ってきてしまいました。
基礎体温を気にしちゃいけない、とアドバイスを頂き、心がけてもいたのですが、その日の体温が余りにも低く、低温期の体温よりも低いくらいだったので、これはいくらなんでもヤバイんじゃないか、と思って、クリニックに電話してしまったのです。
なんとか診て頂ける、ということで、仕事帰りにクリニックに行ってしまいました。
6/2(水) D20
先に診察して、今回予約した経緯をお話ししました。
一応、プラノバールを服用している限り、必要最低限の黄体ホルモンは補充されているんだけど、血液検査してみますか?と言われ、どれだけの数値が今あるのか気がかりだったので、検査をお願いしました。
採血して、30分ほどで結果がでました。
診察室へ再度呼ばれて、告げられた数値は、P4:0.51。
「0.51ィィ??」と、思わずすっとんきょうな声を出してしまったと思います。
いや、それは何かの間違いでしょう。別のホルモンを測っちゃった、とか。
でも、先生のリアクションから見るに、どうも間違いではなくて、本当に本当の、私の今のP4値らしいのです…。
0から始まるP4値なんて、見たことないよ。それに、プラノバールはどうしちゃったの?
実は、プラノバールに含まれる黄体ホルモンは血液検査にはでてこないんだそうです。つまり、0.51は私の体が自力で出している黄体ホルモンの数値、ということなのです。
着床していると、妊娠ホルモン(hCG)が分泌され、hCGの分泌によりP4の数値も高くなっていくんだそうです。着床時期のP4値の基準は10以上。つまり、今の時点で自力でのP4がほとんどでていない、ということは…………。
多分、今回は……、と言って、先生が腕でバッテン印を作りました。
そっかぁ。やっぱり、そうだよね……。
もし、今日が中間判定日で、hCGが分泌されているのにP4が低かったとしたら、絶対に黄体補充を強化します。でも、今日はhCGを測ったわけではないし、また測る時期でもないので、結果についての断定はできないし、今以上の黄体補充も絶対にしなければいけない、ということでもない。プラノバールの服用分だけで、必要な黄体は補充されているはずですよ、ということでした。
ただ、気持ちとして補充したいなら別ですが…、と言われ、また自分自身、補充したとしてもそれは気休めにしかならないだろうな、とは思ったのですが、補充してもらうことにしました。やれることはやったけど、ダメだった、と思えるようにしたかったのです。
黄体補充の方法として、①毎日注射を打つ ②毎日膣座薬を入れる ③10日間ほど長く作用が続く注射を今日打って帰る、という三択がありました。色々悩んだ結果、②の膣座薬を選択。①は多分無理だし、③は周期が長くなることもある、ということだったので、回避しました。①の注射と②の膣座薬は、ほぼ同じくらいの作用があるのだそうです。膣座薬は失敗すると大変そうだなー、と思ったので、その日に注射を1本うってもらいました。筋肉注射です。注射の時よりも、なぜか自宅へ帰っている最中に、注射を打ったところがすごく痛くなりました。
看護師さんから膣座薬の説明を受けました。
・できれば入浴後、手指が清潔で、挿入後はもう寝るだけの状態の時に膣に深く挿入する
・白っぽいおりものが増えるので、おりものシートなどの使用をお勧めする
・かぶれなどの症状がひどい時はクリニックに連絡
・溶けてしまうので、冷蔵庫で保管すること
血液検査をしたことが、良かったことなのか、悪かったことなのか、よく分かりません。
一応、中間判定前の数値がこれだけ低かった、という実績(?)が残るので、次回以降に移植時のP4値から黄体補充の方針を検討する時の材料にはなる、ということでした…。
なんだか体の精気が抜かれたようで、足下がふわふわした感じになっていました。
会計を済ませてクリニックを出ると、視線のまっすぐ先の、群青色の空に1つだけ明るい星が輝いていました。……卵、お星様になっちゃったのかなぁ…………、と思ったら、歩きながらぼろぼろ涙が溢れてきてしまいました。
ほぼ見込みはないけど、まだ決まったわけではない、というこの状態で、どう気持ちを保っていいのか分かりませんでした。
何かと先走りがちな私の思考は、悲観的になるとずっと先のことまで悲観的になるので、子どもを授かることはもう諦めなくちゃいけないんだろうか、とか、養子縁組を真剣に考えた方がいいんだろうか、とか、もうそれは色々と考えが巡ったのです。
でも、自問自答したり、祈ったりしている中で、出てきた答えは「安心しなさい」ということ、「私は今とても幸せである」ということです。
根拠はないんだけど、答えを自然と受け入れることができました。
神様が授けてくれた新しい命を、できれば私のお腹で育てて、この世界に生まれさせてあげたかった。でも、今回はどうやら叶わなかったみたいです…。
中間判定で、そのことがはっきりするわけなのですが、気持ちを落ち着けて、事態を受け入れたいと思っています。
取り急ぎの記事でした。
本当に本当にお疲れ様でした。この赤ちゃん待ちの生活ではその時々の状況によって激しく変化する自分の気持ちをどう整理するか、とても難しいですね。私も内膜症が見つかり、日常でもなんとなくいつも引き攣れた痛みを感じますが卵巣はあまりいろいろ触らずに置いた方が良い場合があるとのことでそのままで、また少し落ち込んじゃいます(;_;)。でも、そこで安心しなさい、と思えるpawpawさんですから!それにまだ結果は出ていないので優しいご主人と一緒にあまりいろいろと考え過ぎずにお過ごしくださいね。
by にな (2010-06-04 08:42)
pawpawさん、こんにちは。
そんなことがあるのか・・・と驚きながら読みました。涙が出てしまう気持ちや子供を授かれないのかとか養子縁組とか考えてしまう気持ち、私も同じなのでとてもよくわかります。
それでも「今が幸せ」と思えたことってとてもステキだなって感じました。
空の上にはお父さんとお母さんを選んでいる「スタンバイエンジェル」がいるそうです。優しいpawpawさん&ご主人のもとに行きたがっているスタンバイエンジェル、候補者乱立なんじゃないでしょうか!だから決まるのがちょっと遅くなってるだけかもしれませんね。ゆっくり待ってあげましょう♪
by sachi (2010-06-04 13:48)
>になさん、
筋腫の手術や内膜症など抱えながら治療しているになさんの方が、きっともっと大変で辛い思いをされてるんじゃないかと思うんです。いつも励まして頂いてありがとうございます。
思うように進めなかったり、結果が出なかったり、ベビ待ちをしていると精神的にかなりこたえますよね…。こんなんじゃ治療は続けられないよ、と思ったんです。
「色々考えすぎないで」の言葉は、私の場合特に大事です。へこむ結果になっても、深追いしすぎないように気をつけたいと思います(^^;。
>sachiさん、
ここ何年かで、まるで私だけを避けるかのように、赤ちゃんが周囲に舞い降りてきているので、「スタンバイエンジェル」達には「あの女の人の子どもにだけはなりたくない」って思われてるんだと思ってました(T_T)。こんな私と一緒なったばっかりに、旦那さんがパパになれないなんて…、と思ったりもしました(今もそうかも)。
辿り着いたポジティブな思考は、ベビ待ちをしたから得られたと思うので、まだ見ぬ赤ちゃんとは既に絆のようなものができているのかな、と思っています。
sachiさんの「スタンバイエンジェル」ちゃんも、近いうちにきっとやってくると思います☆
>りなっちさん、
>HANAさん、
nice!ありがとうございました。
by pawpaw (2010-06-04 21:39)
>みゅうさん、
nice!ありがとうございました。
by pawpaw (2010-06-08 21:40)