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キネマでの体外授精の説明 その1 [看護師外来]

 暖かな陽射しとともに花粉症の季節がやってきました[もうやだ~(悲しい顔)]
 春は花の香りが立ちこめるとってもよい季節なのに、こいつのせいで憂鬱なのです。

 人工授精を8回行い、そろそろ体外授精を視野にいれていかなければ、と思い始めていました。
 旦那さんも同じ気持ちで体外に進む認識をもってもらえたので、夫婦そろってキネマの看護師外来を受けに行ってきました。

 以下に説明を受けた内容を記録したいと思います。
 ボリュームが多いので2回に分けてアップします。

**その1→体外授精をする意義・治療の流れ・刺激方法について**
**その2→採卵・胚移植・黄体補充・料金について**


 キネマでは不妊コーディネーターの資格を持つ看護師さんが、不妊に関する様々な相談・悩みを聞き、ステップアップの際には治療の説明をしてくれます。要予約で無料です。

 説明を受けるにあたり、体外授精のことをどれだけ理解しているのか試そうと、旦那さんに「体外授精とは何か」について説明してもらいました。
 かつて、人工授精にステップアップした時には、人工授精=体外授精と考えていたうちの旦那さんです…。

 旦那さん曰く、体外授精とは「卵子を無理矢理とって、受精卵をつくって、体に戻して、妊娠するようにお祈りすること」ということでした。
 ……その説明だと、「お祈りすること」が体外授精ということににならないかい(^^;? ある意味、そうかもしれないけど…[たらーっ(汗)]。でも、不妊治療について大分理解してくれているみたいで安心しました。


3/13(土) D19
 夫婦そろってキネマへ。前回の看護師さんと同じ方に説明をしてもらいました。
 案内されて、10階のラウンジ奥にある応接室へ。
 まず、体外授精に進むことの意義について説明を受けました。

―人工授精では確認できない不妊の要素があります

1.卵胞の中に卵子が入っていない
 (健康な人でも6~8周期に1回は空の卵胞の時があるそうです)
2.卵管采が卵子をキャッチしていない
 (キャッチアップ障害)
3.授精卵ができていない

 このうち、1と3については体外授精をする課程の中で確認することができます。
 体外授精をすることによって、不妊の要素が分かる場合があるのです。

―キネマで行う体外授精の治療の流れについて

 1.生理周期3日目に来院し血液検査をする。
   FSH、LH、E2の値を測定し、卵巣機能の状態などを調べる。
   その結果で卵巣刺激の方針を決める
   →内服薬、注射等で決定した刺激方法を行う
 2.生理周期7~8日目に来院。
   以後一日おきに卵胞の大きさをチェックする
 3.卵胞が成長したらE2、LHの値を計り、採卵日を決める。
 4.採卵
   卵子が回収できたら授精を行う
 5.胚移植
 6.黄体補充
 6.中間判定
 7.妊娠判定

―卵巣への刺激方法

 キネマで行っているのは次の刺激方法です。

 a.完全自然周期(誘発刺激を加えない)
   自然な卵巣の働きだけでつくられる卵子を採卵する
  b.低刺激周期(内服薬による誘発刺激)
   クロミッド、セキソビット等、内服薬の排卵誘発剤で刺激する
   hMGを注射することもある

  c.中刺激周期(hMG注射+アンタゴニスト注射による刺激)
   
月経周期3日目からhMGを毎日注射(D10頃まで)
   卵胞が14㎜以上になったらアンタゴニストを3日間毎日注射

  ※ hMG:ヒト閉経ゴナドトロピン。卵胞を刺激して卵巣を成熟させる薬で筋肉注射
    アンタゴニスト:自然排卵を押さえる薬。皮下注射
   

 当然やるだろう、と思っていたロング法・ショート法は普通は行っていない、ということでした[目]。意外です。
 
 aおよびbの場合、採卵できる卵子の数は概ね1個(bの場合多くて3個)。
 cの場合、大体3個以上、多くて10個以上になることがあるそうです。

≪メリット≫
 a、b …卵巣への負担が少ないので、毎周期採卵が出来る
           重度の副作用がない
 c …一度に回収できる卵子の数が多い

≪デメリット≫
 a、b …回収できる卵子の数が少ない
      採卵前に排卵してしまう可能性がある
 c …注射をする分、コストがかかる
     (hMG1本¥5,000×7~8回、アンタゴニスト1本¥10,000×2~3回)
     卵巣へ負担がかかるので、採卵後の周期はお休み周期となる
     卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などの副作用がでやすい 

 いずれの刺激方法を選んでも、卵子の質はかわらないそうです。
 一番よく選択されているのは、bの低刺激周期、ということでした。

 今回AIHで点鼻薬のブセレキュアを使用した訳なのですが、使用に当たって看護師さんから「体外授精でも使用するお薬です」と説明を受けていました。
 ということは、「普通はやらない」と言っていたロング法(もしくはショート法)を選択している方も結構いるのではないかと思います。
 卵巣の状態、回収できた卵子数、などを踏まえて、刺激方法を変更していけるようです。


 しかし、実際体外に進んだとして、どの方法を選んだらいいのか、今のところ全く分かりません…[もうやだ~(悲しい顔)]

 正直、aの完全自然周期のように、とれる卵子の数が1個しかないというのはあまりにキビシーだろう、と思うのです。その1個が無事受精するのかも、分割していくのかも分からないのに、その1個にかける、というのはあまりにもリスキーじゃないかと思うのです。

 低刺激周期も、果たしてクロミッド等でどれだけ卵胞ができるのか分かりません。私は排卵誘発剤はセキソビットを服用していましたが、卵胞が2個以上できる、ということは一度もありませんでした。

 中刺激周期ならとれる卵子の数は多くなりますが、やはり注射が…[あせあせ(飛び散る汗)]
 いた~い筋肉注射をD3からD10頃まで毎日打たなければなりません(>_<)。
 クリニックに毎日通うのも大変です。
 しかし、「コストがかかる」と言われていますが、結局採卵には最低5万円かかるのですから、それを3回繰り返すのと(卵子1個を3回)、1回で3個以上とれるのとを比べると、結局料金は余り変わらないのではないか、と思います。
 ただし、中刺激周期が選択できる卵巣の状態である、というのが条件になります…[ふらふら]

 
 次回は採卵~料金までをまとめてたいと思います。


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