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妊娠判定は、当然マイナス [体外授精周期]

 2回目の体外授精で、初めて移植まで進むことができた今回の周期。 

 D20で自力のP4(プロゲステロン:黄体ホルモン)がほぼゼロ、D23の中間判定で妊娠ホルモン(hCG)がマイナス、という結果がでており、D28の妊娠判定を待つ理由は無きに等しかったのですが、化学的反応でhCGが検出されることがある、ということで血液検査のためクリニックへ行ってきました。

 6/10(木) D28

 予約の30分前来院で先に採血。10階のラウンジで1時間ほど待ち、2階の待合室でさらに20分くらい待ちました。

 中間判定で着床の可能性がゼロである、と伝えられているのに、私は未練がましく「それでもやっぱり」という考えを捨てきれずにいました。現実を受け入れることができずにいたんだと思います。

 診察室へ呼ばれて、結果を伝えられました。「hCGはマイナスです」。
  ……。 やっぱり、そうか…。
 分かっていたことだけど…[もうやだ~(悲しい顔)]

 ……でも、やっと諦めをつけることができるんだ…。

 ――どうして着床しなかったか。
 着床に至らない理由の大半は受精卵の生命力。子宮環境の要因はプラスαでしかない。今回、初期胚で移植したが、もしかしたら体内で胚盤胞まで分割できていなかった可能性がある。

 採卵した卵子が受精する確率は大体7割くらい。
 その中で胚盤胞まで育つのは6割。着床する胚盤胞は8割くらい。

 回収できたのは1つの卵子だったけど、ちゃんと受精し、平均的な速度で分割していたので、受精障害による不妊、という可能性は除外できる

 移植前のプロセスは良好だったので、同じ方法を次回試してみてもいいが、もう一歩進めるとしたら胚盤胞での移植になる。
 さらに一歩進めるなら凍結胚盤胞での移植、ということになるが、そのためには複数受精卵があったほうがいいので、刺激を加えて卵胞を複数育てる方法をとることになると思う。

 卵巣機能の状態如何なので、生理が来た後のFSH検査でご相談しましょう……。

 と、中間判定の時と重なりつつ、なお話で、結局「どうして着床しないのか」、という肝心な疑問は解明できないのです…[もうやだ~(悲しい顔)]。体内で行われるミクロの世界のことは、どんなに医学が進歩しても、誰にも分からないのです。

 また、中間判定前のP4の値が低かったので、次回、採卵前のスプレー(プセレキュア)をする代わりにhCG注射を打ち、黄体ホルモンを底上げしておく、という方法を提案されました。ただし、その場合は夜中に注射を打ちに行かなければならないそうです。夜中って一体何時なんだ??

 加えて、移植後すぐに膣座薬で黄体補充をすることも提案されました。

 そして、今回大変だった移植について。
 なかなか入らず大変だったけど、その時々によって、すっと入ることもある。
 最終的には子宮に針を刺して移植する「トワコウ」を選択することもできます、とのこと。

 ここで「トワコウ」について質問してみました。

 Q1:痛みはどうですか?
  A1:臓器に針を刺すので痛みはあります。採卵の時と同様な痛みです。

  Q2:膀胱に尿をためる必要はありますか?
  A2:他の臓器(膀胱など)に針を刺さないよう、逆におしっこは抜いてもらいます。

 そして気になっていたのは…

  Q3:今回、移植の時に時間がかかったため、卵が弱くなった、ということはありませんか?
  A3:卵が弱る前に移植できています。弱りそうな時はトワコウに切り替えています。

 とのこと…。
 カテーテルでも「トワコウ」でも、結局痛みを味わうことになりそうです…[ふらふら]

 また、前回記事にした「励ます会」の帰り道(D24)に、実は「生理が来たのか?」と思うような不正出血があったのです。気になっていたので、そのことも聞いてみました。

 私は、移植の時の傷で炎症が起きているのではないかと思ったのですが、そうではなくて、膣座薬をやめたことで黄体ホルモンが急激に下がり、ホルモンのバランスが崩れて起きた不正出血だろう、ということでした。もし炎症が起きていれば、体温はかなり高くなり、激しい下腹部痛があるのだそうです。


 とうことで、今回の周期は、自然周期採卵(卵子1個回収)→移植→着床ならず…、という結果で終了いたしました。

【今回の周期でかかった費用(全て保険外)】

  D2     ¥9,280 (FSHなど血液検査)
 D7    ¥10,660 (エコー、FSH注射¥6,860)
  D9      ¥7,810 (エコー)
 D10    ¥8,430 (エコー、LHなど血液検査)
 D12 ¥161,130 (採卵初回¥155,600)
 D14   ¥72,870 (胚移植¥57,750)
 D20     ¥5,790 (P4など血液検査)
 D23     ¥7,360 (hCGなど血液検査)
 D28     ¥3,470 (hCGのみの血液検査)

合計    ¥286,800

 30万円近い金額になり申した…[有料]
 去年1年分の医療費相当額を1周期(約1ヶ月)で使ってしまいました[ふらふら][あせあせ(飛び散る汗)]
 落ち着いたら、東京都の不妊治療助成の申し込みをしようと思っています…。

 
 診察の時に、カルテの表紙でおもろいものを見つけてしまいました。
 患者の申し送り用メモがカルテの表紙に貼ってあるのですが、私のカルテには今まで、「ご主人のカルテあり」とか「人工授精後に安静希望あり」といった、PCで作成したような定型っぽいメモが貼られていたのです。
 
 今回それらに加えて、「後屈 です」 「[exclamation×2] トワコウの可能性あり」という、手書きのメモが貼られていました。「[exclamation×2]」てw。 まあ、なんて分かりやすいんでしょうなんつって~[あせあせ(飛び散る汗)]。移植する側も相当大変だったということを物語っていたのでした…。

 私側の苦痛もなくなったわけではありません。大分薄らぎましたが、移植後しばらくの間、エコーの検査すらも今はしたくない、と思っていました。中世ヨーロッパで行われていた、魔女狩りの拷問とか検査ってあんな感じだったんじゃないか、と思ったほどです。

 それでも、今回、初めて受精卵を確認できて、移植までできた、ということは、大きな前進でした。

 私の体に卵子があった、と確認できたこと。私の分身(卵子)も、旦那さんの分身(精子)も、受精に問題がなかったこと。命を作り出すまでの部分においては問題がないことが分かりました。

 移植後のプロセスはどうにも分かりようのないことなのですが、私としては、あんなにきれいに分割していたあの卵が、着床に至れない生命力しかなかった、とはどうにも納得できないのです。子宮環境はプラスαだ、と言われていたけど、やはり私の体が卵をお迎えできる状態になかったのではないか、という考えをぬぐい去ることができないでいます。

 私と旦那さんの命の結合体ができたらそれで満足かも、と思っていた。でも、命に対する責任を私は感じていただろうか。命をはぐくめる状態の体じゃなかったかもしれないのに、いたずらに命を作り出して、だめにしてしまった。

 体外授精での妊娠率は30%前後、と聞いています。苦労と大金をかける割には低い数値です。一人の子を授かるために、一体これから私はいくつの命をだめにしていくのでしょうか。

 考え過ぎちゃいかん、と思いつつ、考えは色々と巡っていきます[もうやだ~(悲しい顔)]

 ただ1つ、確かに言えることは、私はあの卵のことがとても愛おしかった、ということです。初めて確認できた、私と旦那さんの間にできた命だったから。子どもになってくれたら、きっと何もかもが愛おしく感じるんだろうなー、って思った。

 もうリセットを迎えて、新しい周期に入っています。
 こんな心の状態なので、休みにすることにしたのですが、そのことはまた次の記事に記録したいと思います…。今回の周期で、励ましの言葉や応援の言葉をたくさん頂き、ありがとうございました。


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cuctus

今回は残念でしたね。でもお疲れ様でした。
今は体を心を甘やかしてあげて、ゆっくり休んでください。

私は以前不妊治療で通っていた時カルテに『理解力???』って書いてありましたよ(;一_一) 先生からみたら分かってなさそうな顔してたんですかね。
by cuctus (2010-06-17 22:25) 

小萩

お疲れさまでした。治療をすればするほど疑問はつきませんねぇ・・・。ほんとに最後は誰にもわからない生命の神秘、なんですね。

hCG注射を打つと36時間後に排卵するということなので、採卵時間から逆算すると注射の時間もわかります。たぶん、夜の9時とか10時だと思いますよ〜。ワタシも以前のクリニックの時には夜、クリニックへ注射しに行きました。今回は自己注射だったけど。

トワコウってどういう意味なんでしょう。それが気になります。

しばらくのんびりしてくださいね。
by 小萩 (2010-06-18 17:46) 

pawpaw

>cuctusさん、
コメントありがとうございます。
『理解力???』て…。どういう申し送りなんだw。
患者側としては、できるだけ分かるように話して欲しいですよね(^^;。
新しい周期は、完全にオフ周期にしたいと思っています…。
これからのことも、ゆっくり考えたいです…。
ありがとうございました。


>小萩さん、
なるほど、採卵の36時間前に注射になるんですね。ということは、やっぱり夜の9時くらいなのかな。あれを自己注射で打つってすごいことですよね、やっぱり…。
「トワコウ」は不妊治療クリニックの名前(永遠幸)みたいです(KLCグループのこと?)。多分、針で移植するメソッドを最初に考えたところになるのかな?? クリニック名が治療名になるってすごいですよね。


>りなっちさん、
nice!ありがとうございました。
by pawpaw (2010-06-20 16:36) 

なっち

今周期はお休みされるとのこと。
リラックスしてなにか始めるのもいいかもしれませんね。

私ごとですが、着床しなかったときのショックはこれはもう、何度やっても慣れるもんじゃありません、慣れるまでやったのかという突っ込みは置いておいて、まじで凹みます(笑。
いや、笑ってる場合じゃないんですけど、pawpawさんのおっしゃる通り、中間でダメってわかっててもやっぱりズシーーンときますよね。
トワコウの由来、勉強になりました~

by なっち (2010-06-23 15:04) 

pawpaw

>なっちさん、
私が今回こんなに凹んだのは移植が初めてだったから、と思ったのですが、やはり慣れるものではないのですね…。
心とお金がもつのかな~、と、先行きに不安を感じています。何年も不妊治療されてる方をホントに尊敬します。
何か目新しいことを始められれば気分転換によさそうですね。そうとは思いつつも、バタバタしていて時間ばかりが過ぎてしまっています(^^;。


>うまNAVIさん、
>HANAさん、

nice!ありがとうございました。
by pawpaw (2010-06-24 21:18) 

かおりん

私はキネマで体外をし、息子を昨年出産しました
頑張ってください
ちなみに三回採卵、二回移植しました
渋井先生、ありがとうございますってかんじです
by かおりん (2010-06-29 00:03) 

pawpaw

かおりんさん、
コメントありがとうございます。
ご出産された喜びはひとしおだったでしょうね。。。
私は、今はそういう明るい未来を思い描く気力もない状態です…。
でも、頑張っていかなければな~、と思っています。
by pawpaw (2010-06-29 09:29) 

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