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別人の受精卵を体外授精 [ニュース、情報]

 今日19時のNHKのニュースで取り上げていました。(21時の番組でもトップで取り上げています)

 高松市の香川県立中央病院で、不妊治療をしていた20代の女性に別人の受精卵が体外授精で移植されました。事実を説明された女性は、妊娠9週で人工中絶手術を行ったそうです。

 移植を行ったのは61歳の医師で、台の上に二人のシャーレを置いていたため取り違えが起こったということ。女性の受精卵はあまり質がよくなかったにも関わらず順調に妊娠したので、取り違えが起こった、ということが発覚したそうです。

 何年か前にも同様の事件が起こっており、マニュアルの整備など防止策をとるように勧められていたのですが、調査では取り違えを防ぐためのマニュアルを整備している病院は全体の5分の1しかないそうです。そして多くの病院では取り違えなどの医療事故を身近に感じているそう。

 妊娠中絶をした女性の気持ちを考えると悲しくなりました。きっと体外授精までに長い年月をかけていて、痛みや副作用、期待や焦りや色んなものと戦いながら治療を続けていて、晴れて妊娠できたと思ったら別人の受精卵だった…。中絶するのも悩んだのではないかと思います。他人のものとはいえ、折角授かった命なのに。また、取り違えられた方も、妊娠可能な、元気な受精卵があったのに、こんな形で移植されてしまって、命を消されることになってしまって不本意だと思います。

 病院との信頼関係がなければ、不妊治療はできないと思います。でも、同じような医療ミスがいつおこっても不思議じゃないことが調査で分かっています。ちょっと怖いです。キネマはどうなっているんだろう…。

 中絶した女性とご主人は病院を相手に2000万円の損害賠償を求めているそうです。新しい命ができる、ってすごく不思議で神秘的で難しいこと。それに携わるのは多くの困難や苦労があるのだと思います。でも何にも代え難い命の誕生を大切に扱ってほしいです。きっとお金だけでは解決できないだろうな、と思います。 


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OKARE

このニュースはほんとに衝撃的でしたよね。
我が地元の香川県で起こった失態。
せっかくさずかった命を・・・
新聞を読むと別の病院では、妊娠9週目でもDNA鑑定ができる医師がいる所もあったとか。
そんな説明も病院側はしなかったようですね。
他人事ではありません。
憤りを感じます。
by OKARE (2009-02-23 12:01) 

pawpaw

OKAREさん、こんばんは!
香川はOKAREさんのご出身地ですものね。
9週でもDNA鑑定できるところがあったんですね…。そういう選択肢があったら気持ち的にもう少し違っていたんじゃないかと思いました。
中絶された方が本当にお気の毒です。
でも、確かに他人事じゃないのです…。
今回のニュースを受けて、病院側が現状や取り組みを説明してくれればいいのにな、と思います。
by pawpaw (2009-02-23 20:51) 

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